ターニングポイントとは
ロジカルさと「はじめて」に挑むエネルギーをもった人だけが描くことができる
ライフストーリーのsubtitles
「生きづらい世界に溺れてしまいそうだ」とあがいていた私は、自分を想いどおりに活かすことができない短時間勤務の働くママでした。その私が、人材育成やサービスに関するコンサルティングの会社や、一般社団法人CSスペシャリスト検定協会を立ち上げ、多くのお客様のご支持、ご支援をいただくことができた理由は、ただひとえに「ターニングポイント」を自己管理する、というマネジメントスキルに気づき、実践したことに尽きます。
これが、ターニングポイントマネジメントです。
多くの方が「あの海外留学が人生のターニングポイントになった」というように結果として、「ターニングポイント」という言葉を使います。私は、ターニングポイントになる前のプロセスに「転機の種」が舞い降りる現象があることを体感しました。ターニングポイントは結果であり、プロセスは「転機の種」の変化です。
「転機の種」と最初に遭遇した時は、「なんだろう?この問題は今までとは違う解決策が必要かもしれない」と思わせるようなものでした。つまり、「知らいない世界、はじめての領域に踏み込む機会をもたらす種」です。その種は、自分の「想いと方向性」が明確になると「良い種」に好転し、行動が変わると発芽して開花していくのです。最終的には「なりたい自分」に近づいていきます。時には、その「転機の種」を枯らしてしまうこともありました。
ですが、自分の行動が変わりはじめると、必ず、エネルギーに溢れた風が背中をおしてくれるのです。そのおかげで、多くの皆様と出会い、英知、知見をご教授いただき、想いの花を咲かせる機会をいただきました。まさに、ターニングポイントは、風の中で鍛錬され、活力を得ながら、マネジメントしていくものだと思うのです。
働き方改革、女性活躍推進という国の施策の中で、女性自身そして企業が多くの取組みにチャレンジしています。ですが、女性は男性よりも「転機」を必然的に経験する生き物です。その転機をどのように生きていくのかを自分でマネジメントすることを心得ておくことは「なりたい自分」への近道であり、企業が挑む女性活躍を加速する要因にもなります。
もうすぐ「AI・RPA(事務作業をロボティクスにより高速処理するソフト)」の高性能化と普及推進により、事務・管理部門はその職務を変えざるを得ない時期を迎えます。現状のPC操作や入力業務から、プログラミングコードの入力やソフトのメンテナンスやバグの修正が職務になっていくことでしょう。
それにより、女性活躍推進では今まで以上に「ロジカル&クリエイティブ」を職能に求めることになります。同時にそれは変化を受けとめる管理職にも理解とマネジメント変革を求めることになります。つまり、全社員にとって、企業にとって、大きな働き方の転機がやってくるということです。転機と向かい合うマネジメントがこれからの人材育成には必須となっていきます。
本書では、ターニングポイントマネジメントの活用と実践を、私の経験を交えながら、執筆いたしました。
何卒、ご高覧のほど、お願い申し上げます。
このご時世に「変わらぬ日々」などはありえません。転機は何度も何度も舞い降りてきます。
そして、転機に挑む人の背中をエネルギーに溢れた風が吹いていきます。
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2018年9月21日
一般社団法人CSスペシャリスト検定協会 代表理事
株式会社K&Iパートナーズ 代表
石川 かおる