会議で意見を出すというのは、日本では「空気を読め」の代名詞のように難しいことですね。その結果、「うなづく」だけで会議の時間を終わるのか、眠気対策に力を尽くすのか(笑)ということに。
オフィス環境が多くのアイデアによって改善され、意見が出しやすい環境整備が進んでいます。それこそ、多くのアイデアや意見がその中で生まれているのでしょう。
ですが、「いや、それは正解とはいえない」と意見提言する機会はどのくらい増えているのでしょうか。
アイデアは環境が改善されると湧き出るようになります。ですが、意見を交わし、もっとも有効な意見を取り入れるということになると、どれだけの戦果があるのでしょうか?
あまりこの部分についてはデータが出されていないように思うのですが・・・・。
弊社のある30代になったばかりの社員に「(想定されるリスクが大きいので)〇〇さんへの指導はあなたにお願いできないかしら」と打診をしたときのことです。あくまでも「打診」であり、「指示」にはしませんでした。
その社員の回答は「申し訳ございませんが、それはお受けできません。あまりにも近くにいるために指導する環境がつくれません」という回答。あくまでも「打診」なので、「そう、わかった」と受け入れました。
そのあとに「先ほどは、お受けできずに申し訳ございません」と私に声をかけてくれました。「そんなことはないよ。実直であることは大事だよ」と伝えると、「そうでしょうか・・・」と自信なさげな表情。「実直であることは、信頼できるということでもあるよ」と言い添えました。
本当に「実直」であることを「偉そうだ」「なまいきだ」という見方で考えたことがありませんでした。おそらく、私が勤務していたころは、もっと「実直」でした。その結果、「扱いづらい」と管理職からは睨まれていました。それでも結果は出すので、大目にみてもらっていた、というところでしょう。
「実直にできない」とその社員に言わせてしまったことを反省しました。あるべき到達点は、「できない環境であることの理由とその解決方法」と「根本的な〇〇さんの仕事の仕方に関する問題点とリスク、それを引き起こしている社内の問題の分析と解決方法」についての意見と提案が出せることです。それができる指導や教育ができていないことを猛省しました。
社内で意見や提案をだすためには、「事実」「情報」収集力・発見力と分析力がベースになくては話になりません。この部分の教育が不足しているのではないでしょうか?
つまり「~なので、~だと思います」という発言を「良し」としてきた文化・風土にその原因はあるのでしょう。
「~という情報があり、それを数字情報と事実検証したところ、~であることが判明しました。(もしくは推察できる状態であると考えることができます)」というのが意見フォーマット、意見テンプレートです。
そこから改善策などを提案するのが社内プレゼン力の高い「意見提言」です。
私が「なまいきだ」と言われながらも、こうして社会に生き残れたのは、この「意見」の出し方=社内プレゼンの力だと思います。それは、「なまいき」にも営業成果を出していたので、そのプロセスで得た情報、事実に説得力があったからなのです。
つまり、ロジカルであることです。
ロジカルワーキングの実践は職場での「息の付き方」を楽にしてくれます。上司先輩に言われてきた古い事実情報の定義から思い込みを排して、新しい事実情報を手に入れることが必要です。
そのためには、データとにらめっこをするのではなく、ダイレクトに自分でデータの真実を解き明かすことが大事です。
まだ間に合います!
明日5月15日の「セルフリーダー×ロジカルワーキング」講座。
「女性リーダーのための」とは記してありますが、どなたの心にも響く講座内容です。
時間的にフル受講が難しい方は、部分受講をお申し出ください。
方法については、担当者が随時ご対応いたします。
フル受講、部分受講に関わらず、ご受講いただける場合は
左記メールへ直接ご連絡ください。bw-seminar@kandi-pt.net
「女性リーダーのための」とは銘打っておりますが、女性社員を
多く抱える職場の男性責任者の方にもぜひともご参加いただきたい
講座です。 https://www.kandi-pt.net/womanlabo/20190515/